竹下雅敏考案 経筋体操[前編]:単純な体の動きに呼吸を合わせ、ゆっくりとリラックスして、同じ動作を12回繰り返すだけ


竹下雅敏氏からの情報です。
 アーユルヴェーダの解説の40回目です。38回目の解説で、「関節の運動」の筋肉の分類から、各関節の様々な運動が呼気・吸気のいずれが自然かを考察しました。この結果、「経筋体操」と名付けた簡単な体操が生まれました。
 単純な体の動きに呼吸を合わせるだけなのですが、かなり効果は高いようで、私の場合、短期間にウエストが5センチ細くなり、それをキープ出来ています。面白いのは、花粉症の症状が今年は随分と軽いのですが、パソコンで目に負担をかけると、てきめんに次の日に鼻づまり、クシャミなどの花粉症の症状が出て来ます。ところが、外に出てノーマスクで「経筋体操」を始めると、症状が治まるのです。このことは、花粉症の根本原因が花粉ではないことを意味しているかも知れません。
 「経筋体操」を行う上でのポイントは、ゆっくりとリラックスして行うことです。副交感神経を優位にするために、「息を吐く時に腸骨(上前腸骨棘)が開き、息を吸う時に腸骨が閉じるのをイメージする」と効果的です。本当は、呼吸に合わせて、腸骨(上前腸骨棘)が開いたり閉じたりするのを感じながら体操を行うのが一番いいのですが、少々難しいので、最初はイメージすることから始めてください。
 もう一つの特徴は、“各体操と体操の間に、タダアーサナのポーズで、3~5呼吸休む”ことです。これを行うことで、身体全体の気の通りが抜群に良くなります。
 適切なモデルが居ないため、「経筋体操」の紹介はせいぜいイラスト付きのものになるだろうと言っていたわけですが、わかりやすいイラストを描いてくれたのは、スタッフこじかさんです。よく見ると、息を吐く場面では、クマさんの口が開いています。細かい所まで気を配ったもので、かなりの労力と時間がかかっているイラストです。
 今回は、「経筋体操」の前半です。ゆっくりやると、前半だけで20分ほどかかります。通常の体操は、同じ動作を10回繰り返すのが普通ですが、「経筋体操」は12回繰り返します。これは、10回と12回では、気の通りが全く異なるためです。どの体操もタダアーサナをはさんで2回繰り返すと、抜群に効果が高くなります。私は、特に気に入っている体操のみを2回繰り返すようにしています。
 肩関節の屈曲、伸展などの用語が意味する関節の動きは、こちらのpdfの「各関節の動き」の図を参照してください。来週に、「経筋体操」の後半を紹介します。 
(竹下雅敏)
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竹下雅敏考案 経筋体操 前編PDF出力












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