[マスコミに載らない海外記事]ウクライナ新“準ファシスト”政権紳士録: アメリカとEUが支援している連中のご紹介

竹下雅敏氏からの情報です。
 写真があるとかなりわかりやすくなります。
 この記事で興味深いのは、後半チャフニボクという男について書かれている部分です。彼はウクライナ国民に対して“組織されたユダヤ人”が大量殺戮を行おうとしているので、“ロシア人・ユダヤ人マフィア”と戦うように呼びかけていたことです。極右という人たちの発言なので、納得できるものがあります。彼らは国民に対してロシア人・ユダヤ人への憎悪をかき立て国民の支持を集め、今回のクーデターに繋げたわけですが、彼がまさに倒せと言っている「極悪なユダヤ人とやら」から支援されて、今回のクーデターを成し遂げたのではないでしょうか。
 これを日本に当てはめると面白いと思います。現在中国人・韓国人に対して憎悪をかき立てるようなブログがいくつも見られます。特に在日に対する攻撃が目立つように思います。彼らの行っているような行為は、結局のところ日本を戦争に巻き込もうとする連中の思惑に沿った動きをしているということになります。他の国家や民族を中傷・排斥するのではなく、心の中にある、その嫌悪感を無くさなければいけません。そうしたネガティブな感情は、往々にしてコンプレックスの裏返しなのです。自分の心を開放することなしに、社会の解放などありません。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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ウクライナ新“準ファシスト”政権紳士録: アメリカとEUが支援している連中のご紹介
転載元より抜粋)
Brian Becker
Global Research
2014年3月8日

Ukraine-extreme-droite
ビクトル・ヤヌコビッチと地域党が率いる、選挙で選ばれたウクライナ政権の打倒において、アメリカと欧州連合諸国が主要な役割を演じた。ワシントンの政治家連中の演説を聞いたり、商業マスコミを見たりしていれば、ウクライナ・クーデターが、ウクライナの国民にとって民主主義の新時代の到来を告げたと、てっきり信じたくもなる。

それはとんでもない嘘だ。キエフの自称新政権は、右翼と全くのファシスト勢力との連合で、しかもこの二者の差異は曖昧なことが多い。しかも、彼らが軍や、国家機構の他の中核部分を担当する要職を与えられたという事実でわかるように、優勢な立場にあるのは、ファシスト勢力、とりわけスヴォボダ党と右セクターだ。


“我々の復興は、わがマイダンから始まる”と語ったネオナチ・右セクターの司令官ドミトロ・ヤロシは、今や国防・安全保障委員会(軍、警察、裁判所と諜報機関を統括する)の副長官だ。


後に名称を、スヴォボダに変えた、ファシストの社会民族党の共同創設者、アンドリー・パルビー。彼は国防・安全保障委員会新長官だ。


有力な右翼銀行家の新首相アルセニー・ヤツェニューク[左]と、ネオコン、ジョン・マケインの会見。写真中央に写っているのがネオナチ・スヴォボダ党党首オレフ・チャフニボクで、現在、ウクライナで最も有力な人物の一人だ。



ネオナチ・スヴォボダ党党員イホール・テニューフが今や国防大臣だ。


ネオナチ・スヴォボダ党員、オレクサンドル・シチは、三人の副首相の一人だ。


今や検事総長(司法長官)となった、ネオナチ、スヴォボダ党員オレグ・マフニツキーは、即座に、キエフ新秩序の下で暮らすことを望んでいないクリミアの指導部の告訴に着手した。

何百万人ものウクライナ人や、ロシア人、ギリシャ人、ユダヤ人や他の人々が、その様な政府の下で暮らすのをひどく嫌がるのも決して驚くべきことではない。

2月24日クーデターの数週間前、反政府抗議行動を支援する為、当時キエフにいた、アメリカ国務次官補(欧州・ユーラシア担当)ビクトリア・ヌーランドが、ヤツェニュークに、新指導者となることを求めて電話したことが記録されている。ヤツェニュークは銀行家で、極めて欧米指向で、国際通貨基金や、国際銀行による、ウクライナ債務の“緊急援助”と引き換えの緊縮政策要求に、必ず同意すると見られている。

しかも、ヤツェニュークが、あからさまなファシスト政党の人物ではないことも、新政権の欧米帝国主義支援者連中にとって、広報活動上の大きな利点だ。

国家安全保障国防会議の新議長、アンドリー・パルビも、全ウクライナ連合「祖国」党出身としてあげられている。しかし、ここで右翼とファシスト諸政党との差異の曖昧さが見えてくる。

パルビは、ナチスのかぎ十字とよく似た“ヴォルフスアンゲル”がシンボルという、あからさまなファシスト政党、社会民族党を、1991年に共同創設した人間だ。2004年、社会民族党SNPは、名前をスヴォボダ(“自由”)に変え、何とかイメージを和らげようとしているものの、ネオナチの核心部は維持し続けている。

ようやく2012年、パルビーは全ウクライナ連合「祖国」党から立候補した。マイダン広場での反政府派抗議行動の間、彼は“司令官”として知られていた。

パルビーの副官は、マイダンのファシスト・右セクターの準軍事部隊指導者だったドミトロ・ヤロシだ。最近のBBCビデオで、右セクター指導者はこう語った。“国家社会主義[ナチ]思想はこの国では人気がある…我々は清浄な国を希望するが、ヒトラー統治下の様にでなく、やや似た風にだ。”

新国防大臣は、元ウクライナ海軍のトップで、スヴォボダ党のイホール・テニューフだ。やはりスヴォボダ党のオレクサンドル・シチも、三人の副首相の一人だ。

スヴォボダ党員であることが明らかな人物がついた他の重要ポストに、検事総長がある。オレグ・マフニツキーは、今やアメリカの司法長官に匹敵するが、彼は即座にキエフの新秩序の下で暮らすことを望んでいないクリミアの指導部の起訴に着手した。
キエフの自称新政権は、二者の差異は識別困難なことが多い、右翼と全くのファシスト勢力の連合なのだ。

スヴォボダは、新政権の環境省と、ウクライナで特に重要な農業省も確保した。

明らかに自らの意志で、政府閣僚として指名はされなかったものの、オレフ・チャフニボクは、社会民族党として知られていた時のスヴォボダの共同創設者でもあり、党首だ。今や彼は、ウクライナで最も有力な人物の一人だ。

チャフニボクは、2004年の名称変更から始め、スヴォボダの一般的イメージを和らげようとしているが、同年彼が行った演説が、その装いがどれほど見え透いたものであるかを示していた。

ナチに協力して、何万人ものポーランド人やユダヤ人や共産党員を虐殺したウクライナ蜂起軍(UIA)司令官の式典で演説して、国家を運営していると彼が主張する“ロシア人・ユダヤ人マフィア”と戦う様、ウクライナ国民に呼びかけた。

チャフニボクは、ウクライナ蜂起軍(UIA)と、ステパーン・バンデーラが率いたウクライナ民族主義者組織OUNを、“我がウクライナという国家を奪いたがった、ロシア人、ドイツ人、ユダヤ人や他のゲス連中と戦った” (“ロシア人”と“ユダヤ人”の表現に、彼は極端な蔑称を使っている)。

2005年、ウクライナ国民に対して“大量殺りく”を行いたがっていたと彼が主張する“組織されたユダヤ人”の“犯罪的行動”を非難するウクライナ指導部宛公開書簡に、チャフニボクは署名した。

ウクライナでは、ファシストへの支持が急増している。2006年、スヴォボダは選挙で、0.36パーセントの得票だった。2012年には、10.45パーセントの得票と、450議席中の37議席で、ラーダ(国会)で四番目に大きな党となった。
2月始めに行われたある世論調査では、54パーセントが、もし彼がヤヌコビッチに対抗して出馬すれば、大統領としてチャフニボクに投票するだろうと回答した。(世論調査は、ヤヌコビッチ打倒の三週間前に行われた)

他のアメリカ人幹部の中で、ビクトリア・ヌーランドとジョン・マケイン上院議員とチャフニボクとの笑顔が、ここ数ヶ月無数の写真に写っている。

記事原文のurl: http://www.globalresearch.ca/whos-who-in-ukraines-new-semi-fascist-government-meet-the-people-the-u-s-and-eu-are-supporting/5372422

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