香港デモは米英vs中国の戦争である ~中国共産党からの香港奪還と習近平体制の崩壊を考えている英米

竹下雅敏氏からの情報です。
 香港デモの本質を理解する上で、冒頭の動画は必見です。2分50秒~18分55秒をご覧ください。
 2分50秒~3分24秒の所で、香港デモは、米英vs中国の戦争であると言っています。
 7分5秒~9分5秒では、香港の事実上の支配者は誰であるのかを説明しています。7分50秒では、中国共産党の最高指導者7人の写真が出てきます。この中の序列7位で、元上海市長の韓正(江沢民派)が香港・マカオのトップであり、香港は江沢民一派の牙城であると言っています。そして、事実上の権力者は、江沢民派No2の曽慶紅(そうけいこう、元序列5位)だとのことです。
 13分15秒~14分50秒では、香港&マカオの特殊性を説明しています。中国共産党が行っているマネーロンダリングの手法です。
 16分40秒~17分42秒では、デモ活動を支援維持している黒幕は誰かを考察しています。
 動画を見る上で、参考になると思われる記事をいくつか拾ってみました。下から順にご覧ください。
 動画を見て、驚いたのは、ほとんど私が考えていることと同じだったことです。ただ、私が考えていることと違うと思われる重要な部分としては、習近平氏と江沢民、曽慶紅の関係です。
 この2人は、中国共産党の腐敗の頂点にいる人物で、民衆は彼らの逮捕を望んでいます。しかし、記事をご覧になると、およそ習近平氏が逮捕できる人物ではないのがわかると思います。
 はっきり言って彼らはカバールで、デイヴィッド・ロックフェラーや米CIAと繋がっていた人物です。習近平氏は「1つの中国」にこだわり、中国共産党体制の崩壊を避けることを選んだようです。私の考えでは、習近平体制下では、密約により江沢民、曽慶紅は逮捕されないだろうと見ています。
 はっきり言うと、中国版NWO(新世界秩序)を実現する習近平氏の仲間が彼らであり、Googleの元CEOのエリック・シュミットなのだと思います。
 習近平氏が彼らと手を結び、中国版NWOを目指し、自ら世界皇帝になろうとしていることを知ったQグループは、ファーウェイ問題で反撃に出たのだと見ています。それが現在の香港デモにつながっています。
 冒頭の動画の最後のあたりで、“中国共産党からの香港奪還を英米は考えている”と言っていますが、加えて、習近平体制の崩壊を考えていると思います。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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河添恵子#17-1★香港デモが終わらない理由&香港デモの正体を見極めよ
配信元)
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香港デモと情報戦争(1) 香港三合会を束ねるは江沢民派の曽慶紅、無差別暴行の先にあるもの
引用元)
(前略)
三合会といえば香港の黒社会を形成するマフィアである。米国に拠点を置く反体制派の中国語メディアでは、香港マフィアの元締めは曽慶紅だと以前から指摘されてきた。

江沢民の片腕として権力をふるった曽慶紅は、国家副主席だった2003年、北京と香港とマカオとの関係を取り仕切る中央港墺工作協調小組組長として、三合会などの香港マフィアたちを掌握し、「総堂主」の異名をとったという。これは日本語では「ボス」あるいは「首領(ドン)」にあたるといえよう。
(中略)
曽慶紅が元締めとして君臨してきた香港マフィア、そのメンバーが白シャツを身に纏い、この2019年7月21日、デモのさなかに香港市民やジャーナリストを無差別に襲撃したのだ。

一方で、警察による市民への暴行も実に酷いものがある。香港警察もまた、市民に対して暴行を働き、しかもその弾圧は過激化している。
(以下略)
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米中貿易戦が再激化、「賭けに出た」中国当局
引用元)
(前略)
国際社会は、中国共産党政権が真に構造改革を行うと信じていない。構造改革を行い、市場を開放してインターネット封鎖を解除し、情報の自由を認めれば、虚言と圧政で維持された中国共産党政権の統治が、崩壊することを意味するからだ。(中略)… 強硬姿勢を示すトランプ政権は、貿易戦を通じて、中国当局に2つの究極の選択肢を突きつけた。中国経済を守るのか、それとも中国共産党政権を維持するのか。
(中略)
習近平氏は近年、反腐敗キャンペーンで江派の高官を次々と失脚させ、江沢民派の勢力は衰退した。その一方で、江沢民氏、曽慶紅氏2人の摘発を放置した。専門家は、習近平氏は中国共産党体制の崩壊を避けるために、江沢民氏らに譲歩したとみてきた。
(中略)
今後の見通しとして2通りの展開がある。一つは中国側が大幅に譲歩し、米側と合意する。しかし、こうなった場合、江沢民派が必ず、「主権を失い国を辱めた」として、習近平氏に反撃する。党内闘争が一段と激しくなり、政権の不安定さが高まる。もう一つは、中国当局が引き続き意図的に貿易交渉を先延ばし、米中両国が物別れに終わることだ。これが起きれば、中国経済が壊滅的な打撃を受けることになる。
(中略)
米中貿易戦、中国国内および共産党の現情勢を分析すれば、米中貿易交渉で勝負に出た中国当局は、初めから失敗に向かっていることが分かる。米中通商協議の結果がどうであれ、中国共産党体制の崩壊が加速化する。
(以下略)


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【瀕死の習中国】逃げるようにその場を後に習近平氏にとって危険地域となった香港とマカオ 関係者「長老たちはもう、習主席をかばわない。サジを投げた」  第2の天安門に!?香港デモ
引用元)
(前略)
香港大規模デモの背景には、中国共産党内部の死闘、最終決戦が控えている。お飾りのラム長官は、2017年3月に任命された(7月就任)。結論から言えば、彼女は第1次習近平政権で香港を主管する中国政府の最高機関「中央香港マカオ工作協調小組」の当時トップ、張徳江氏(中国共産党序列第3位)が推した人物である。

 ただ、張氏の上にはさらに大物の黒幕がいる。香港マカオ工作は長年、江沢民元国家主席派の超大物、曽慶紅元国家副主席(元序列5位)が担ってきた。彼は別名「江派二号人物」と呼ばれる。(中略)… 習氏が現在の地位へのぼり詰める過程では、絶大なる権力を有した江氏と、事実上ナンバー2だった曽氏の力が大きかった。

 ところが、習氏は総書記と国家主席の座を射止めて、突如、牙を剥いた。「トラもハエも」の掛け声で、江一派の利権や資産を奪取し、汚職で次々と幹部を捕まえ、監獄や鬼籍に追いやってきたのだ。このため、習氏にとって香港とマカオは危険地域になってしまった。
(中略)
「長老たちはもう、習主席をかばわない。サジを投げている」
(以下略)
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【瓦解する中国】情報帝国を築き上げた「江派二号人物」 トランプ米大統領ともコネ
引用元)
(前略)
長年、国内外で絶大なる力を発揮してきたのが、別名「江派二号人物」、曽慶紅元国家副主席である。

 太子党に属する曽氏は、江氏が上海市委員会書記となった1987年以降、側近中の側近としてロケット出世を遂げ、胡錦濤氏が総書記に就任した2002年11月の第16期党大会では、「チャイナナイン」(中国共産党最高指導部・中央政治局常務委員9人)の序列5位に収まった。

 長期にわたり、曽氏が江氏にとって最も重要な腹心だった背景について、複数の中国メディアは、「スパイ工作と、国内外に張りめぐらせた情報ネットワーク」などと総括している。
(中略)
「工作員は、共産党幹部らの汚職不正の証拠や、ハニートラップの現場をビデオなどで隠し撮りし、秘密の個人ファイルを作成している。それをもとに腐敗幹部を脅し、服従させ、権力を集中していった」と。
(以下略)
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次の大虎は江沢民の大番頭、曽慶紅!――全国政協の記者会見で暗示
引用元)
(前略)
曽慶紅は江沢民の大番頭だっただけでなく、習近平を江沢民に紹介し、2007年の第17回党大会には、なんとしても李克強を抑えて習近平を国家副主席に持っていくべく江沢民を説得し、江沢民とともに必死で努力し成功した人物だ。 

習近平が清華大学を卒業し、初めての就職先である中央軍事委員会弁公庁で働き始めると、曽慶紅と習近平は仲良しとなる(『チャイナ・セブン <紅い皇帝>習近平』p.63)。それ以来、曽慶紅は習近平を応援してきた。 曽慶紅の努力がなかったら、習近平のこんにちの地位はない。 その曽慶紅を習近平は、「大虎」として捕まえたりなどできるのか?
(以下略)

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