「消えた年金」問題は、戦後の支配勢力が吹き飛ぶ類いのもの ~保険料をそのまま積立てていれば、積立残高は約670兆円あるはずだが、現在の残高は約130兆円

竹下雅敏氏からの情報です。
 2007年8月8日に提出された長妻昭氏の質問主意書によると、安倍総理は、「消えた年金」問題を“自爆テロである”と発言していたとのことで、その真意を問うています。答弁書では、発言は政治家個人のもので、“政府としてお答えする立場にない”としています。
 この一連のやりとりから想像すると、「消えた年金」問題は、単に安倍内閣に対する攻撃と言うよりは、戦後の支配勢力が吹き飛ぶ類いのものということでしょうか。
 次の記事では、驚くべきことが書かれており、“保険料をそのまま積立てていれば、積立残高は約670兆円あるはず…現在の残高は約130兆円…差額の540兆円はもはや国民の元には返ってこない”というのです。
 この数字を見た時、妙に納得するものがありました。グリーンピアなどの失敗で、“4兆円を超える損失”を出したなどということではなく、実際には、500兆円を超える資金が消えているわけです。
 670兆円という数字に根拠があるのかが問題ですが、実は、河野太郎の2012年1月9日のブログには、次のように書かれています。
 「現在の年金制度で約束された年金の支払金額は670兆円。それに対して残っている積立金は110兆円。この状況で賦課方式の厚生年金を積立方式の年金制度に切り替えようとするならば、差し引き560兆円を政府が一時的に肩代わりする必要がある」。
 このブログは、野田内閣時代に書かれたものなので、正直にそのまま書いているのではないでしょうか。
 しんぶん赤旗によると、グリーンピアの建設は、“小泉首相が厚相を務めていた八八年まで”続いたとあります。また、記事には、第2次中曽根内閣で厚生大臣であった増岡博之氏の名が出てきます。
 昨日の記事で、マネーポストの記事を紹介しましたが、“1985年の基礎年金制度の導入の際、厚労省から全国の市区町村に対して「年金台帳廃棄命令」が出され…「消えた年金記録」の解明を阻む最大の原因となった”ということでした。この時の厚生大臣が増岡博之氏なのです。
 “続きはこちらから”は、その増岡博之氏の一族に関する情報です。ウィキペディアを元に、簡単な系図を書いてみました。これを見ると、例の昭恵夫人の「男たちの悪巧み」の写真の中に出てくる増岡聡一郎氏は、増岡博之元厚生大臣の甥にあたることがわかります。
 廃棄命令は、保険料流出の“証拠隠滅”の為だったと考えられます。全体の流れを見ると、国民年金、郵便貯金といった国民の資産を略奪した連中が誰なのかが、おぼろげながら見えてくると思います。ひょっとしたら、上級国民というのは、勲章をもらっている人たちのことではないでしょうか。だとすると、上級国民=カバールということになるのかも知れません。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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安倍総理大臣の「消えた年金」問題に関する発言等に関する質問主意書
質問本文情報
引用元)
平成十九年八月八日提出
質問第一九号

安倍総理大臣の「消えた年金」問題に関する発言等に関する質問主意書

提出者  長妻 昭

安倍総理大臣の「消えた年金」問題に関する発言等に関する質問主意書

一 安倍総理はじめ、閣僚らが、「消えた年金」問題は、安倍内閣に対する攻撃で、自爆テロである、という趣旨の発言を参議院選挙応援などでしている。少なくとも安倍総理、塩崎官房長官、小池防衛大臣、渡辺行革担当大臣が発言されている。
 そこでお尋ねする。
 1 「自爆テロ」とはどういう意味か。誰が、いつ、誰に対する、どのような意図を持ったテロなのか。その被害者は誰か。また、発言の根拠は何なのか。
(以下略)
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衆議院議員長妻昭君提出安倍総理大臣の「消えた年金」問題に関する発言等に関する質問に対する答弁書
答弁本文情報
引用元)
平成十九年八月三十一日受領
答弁第一九号
(中略)
衆議院議員長妻昭君提出安倍総理大臣の「消えた年金」問題に関する発言等に関する質問に対する答弁書

一について
 御指摘の発言については、政治家個人として行われたものと承知しており、政府としてお答えする立場にない。
(以下略)
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天下り先を作りその報酬も積立金から「横領」
引用元)
国民が納めた厚生年金保険料約540兆円が政府の使い込みでなくなっている
(中略)
保険料をそのまま積立てていれば、積立残高は約670兆円あるはずだが、そのほとんどは使ってしまっているので、現在の残高は約130兆円しかない。その差額の540兆円はもはや国民の元には返ってこないお金なのです。

 しかも、この積立金は年々減っており、近い将来には底をついてしまう。これは、年金が実はすでに破綻しているということを意味しているのではないでしょうか。
 
グリーンピアの閉鎖やGPIFによる運用の失敗

 日本の年金制度はスタート時は積立方式で、途中から賦課方式に変わった。以後、毎年の給付分は、同時代の現役世代から集めた保険料で賄えばよいことになったため(中略)… あろうことか、政治家や官僚は、これが自分たちの自由になる税収であるかのように、年金以外の用途に使ってきた。この積立金に寄生する天下り特殊法人をたくさん作り、グリーンピアなどの保養施設を建設して浪費してきた。その額は約6兆4千億円。(中略)… これらの関係団体は年金積立金によって運営され、役所のずさんな商売によって巨額の損失を出し、ほとんどが閉鎖か民間に売却されている。
(以下略)
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グリーンピア破たんの責任は
消えた年金4000億円
歴代厚相の地元に集中
引用元)

 「グリーンピアとかわけのわからない施設に年金財源がムダに使われた。法案以前に国会で徹底糾明してほしい」。
(中略)
 厚生労働省に根拠となった法律を聞いてみると、一九六一年十月に成立した年金福祉事業団法(二〇〇一年四月廃止)でした。(中略)… 七二年八月、自民党の塩見俊二厚相(参院高知地方区)が地元の高知市でグリーンピアの事業構想を発表。七五年七月に「全体基本計画」を公表、小泉首相が厚相を務めていた八八年まで建設が続きました。

 日本共産党の小池晃議員が三月九日の参院予算委員会で「偶然にしてはできすぎ」と指摘したように歴代厚相の地元にグリーンピアが建設されました。全国十三カ所のうち、八カ所が厚相経験者の地元でした。
(中略)
 地元広島県にグリーンピア安浦が建設された増岡博之元厚相(広島2区=当時)は、七六年四月七日の衆院予算委員会でグリーンピア事業について、“赤字が出たとしても計画を変更するな”と迫り、当時の年金局長から「地元の要望に沿うように」したいとの答弁を引き出したのです。

 小泉首相は、五月十八日の参院厚生労働委員会でグリーンピア事業の破たんについて聞かれ、「役人の責任だといいますが、国会議員が全部欲したんです。そして、この地元にはおれが持ってきた、みんな喜んだんですよ」と答え、平然と開きなおっています。
(以下略)


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鉄鋼ビルディング
鉃鋼ビルディング

Author:Blue3000[CC BY-SA]
鉃鋼ビルディング本館

鉃鋼ビルディング(てっこうビルディング)は、東京都千代田区丸の内のオフィスビル、及び同ビルを管理する企業。
 
運営会社
株式会社鉃鋼ビルディング
TEKKO BUILDING CO.,LTD

種類     株式会社
略称     鉃鋼ビル
本社所在地  日本
       〒100-0005
       東京都千代田区丸の内1-8-2
設立     1949年9月16日
業種     不動産業
事業内容   不動産の売買・賃貸・仲介
代表者    増岡祥文(代表取締役社長)
資本金    2億円
関係する人物 増岡登作(創業者)
       増岡博之(代表取締役会長)
       増岡重昂(3代目社長)
       増岡正剛(元副社長)
       増岡隆一(取締役)

外部リンク   http://www.tbg.co.jp/
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増岡博之
増岡 博之(ますおか ひろゆき、1923年2月3日 - 2011年7月24日)は、日本の実業家・政治家。自由民主党衆議院議員(8期)。厚相。元鉄鋼ビルディング代表取締役会長。
 
経歴
広島県呉市出身。増岡組創業者・増岡登作の次男。昭和23年(1948年)早稲田大学政経学部卒業。
昭和23年(1948年)増岡組に入り、取締役東京営業所長、昭和27年(1952年)専務。昭和34年(1959年)呉商工会議所会頭に選ばれる。
池田勇人元首相の地盤を継いで昭和42年(1967年)衆議院議員に初当選。以来通算8期。運輸政務次官、自民党交通部会長、衆院運輸委員長、大蔵委員長の他、議運委の理事、国対副委員長などを歴任し、昭和59年(1984年)第2次中曽根内閣の厚生大臣に就任。平成6年(1994年)勲一等瑞宝章受章。平成23年(2011年)7月24日、肺炎のため広島県呉市の病院で死去。88歳。
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増岡正剛
増岡 正剛(ますおか せいごう、1932年 - 1996年10月9日)は、日本の実業家で、増岡組の3代目社長である。

叙勲・褒章
1988年 建設大臣表彰
1990年 黄綬褒章受章

家族・親族
増岡正剛の祖父・久吉は増岡組の前身・増岡商店の創業者であり、父・登作は久吉の長男にあたる。政治家の増岡博之は正剛の次兄、増岡組3代目社長の増岡重昂は三兄。鉄鋼ビルディング・ビル管財の顧問・増岡隆一は重昂の長男で、正剛からみると甥にあたる。
正剛の妻・洋子は元日本輸出入銀行総裁・古沢潤一の長女。古沢の妻、すなわち正剛の義母は元内閣総理大臣・鳩山一郎の長女なので、増岡正剛は鳩山一郎の孫娘と結婚したことになる。増岡商事・ダック両社の社長及びダックケーブルの会長を務める増岡聡一郎は正剛・洋子夫妻の長男。鳩山由紀夫・邦夫兄弟は正剛の義理の従弟にあたる(正剛の妻・洋子と鳩山兄弟がいとこ同士)。
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配信元)
 
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【増岡家系図】

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