[中国外相] 北朝鮮問題で誰が状況を悪化させているのかを理解する真実の瞬間が訪れた …“北朝鮮との外交関係の断絶”を呼びかけた日本は侮蔑の眼差しで見られている

竹下雅敏氏からの情報です。
 河野太郎外相は、カナダのバンクーバーで開催された外相会合において、“北朝鮮との外交関係の断絶”を呼びかけたとのことで、冒頭の記事では、中国の王外相が、“誰が状況を損ね再び悪化させているのかを見るべき”と強烈な一言。ロシアのラヴロフ外相も、“このような動きは破壊的で認められない”と発言しています。
 “続きはこちらから”以降の記事では、このような行為は、北朝鮮を暴発させ戦争に誘導するものとして、“非建設的な措置だ”と言っています。
 要するに、日本は、北朝鮮との戦争を望む連中にとっての、捨て駒として扱われているわけで、その愚かさ故に、他国からは侮蔑の眼差しで見られているということです。
 あべぴょんにすれば、北朝鮮の脅威がなくなると、悲願の憲法改正が実現出来ないということなのでしょうが、ここまで来ると、もはや愚かさの極みという感じです。ただ、こうしたことも含め、日本はキッシンジャー氏の政治的手腕に翻弄されている感じがします。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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中国外相 北朝鮮問題で真実の瞬間が訪れた
転載元)

中国の王外相は、朝鮮半島の核問題の解決に誰が寄与しているのか、誰が反対に状況を損ね、悪化させているのかを理解するための真実の瞬間が訪れたと述べた。中国外務省が発表した。

スプートニク日本

王外相は、朝鮮半島では緊張緩和の稀なケースが見られているが、これまでの経験は「朝鮮半島情勢が緩和し始めると毎回常に障害が現れ、意図的に妨害しようとする人々さえ現れる」ことを物語っていると指摘した。

また外相は「今、全当事者の誠意が試される時が訪れた。国際社会は、実際のところ朝鮮半島の核問題の解決に誰が寄与しているのか、誰が状況を損ね、再び悪化させているのかを見るべきである」と述べた。

同氏はまた、状況の緩和は全当事者による共同の努力の結果であり、特に北朝鮮と韓国が積極的な役割を果たしたと付け加えた。
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北朝鮮との国交断絶求める河野外相の呼びかけは『戦争事由』になるおそれ=ロシア人専門家
転載元)
タチヤナ フロニ

河野太郎外相はカナダ・バンクーバーで開催された北朝鮮問題を話し合う関係国の外相会合で16日、北朝鮮との外交関係の断絶や北朝鮮労働者の送還を呼びかけた。南北関係が改善する可能性があるなか、これほど激しい声明が日本の外務大臣から出されたのはなぜか。韓国がスポーツを用いてでも北朝鮮との平和的な対話の確立を試みている平昌冬季五輪直前に、北朝鮮との状況を悪化させて北朝鮮の完全なボイコットを作り出すことはどれほど賢明なのか?ロシア科学アカデミー極東研究所朝鮮研究センターのコンスタンチン・アスモロフ氏がスプートニクに次の見方を示した。

スプートニク日本

「国連安全保障理事会の決議に外交関係の水準を下げる勧告はなかった。そして、河野氏がこうした勧告に影響したり勧告する権利を持つとは考えづらい。日本自身は北朝鮮と外交関係を持っていないが、いずれにせよこの関係の樹立や断絶は各国の個人的な問題だ。北朝鮮労働者に関しては、制裁に関する直近の決議に則り、元々彼らを送還する必要があった。だが、北朝鮮に対する制裁のポテンシャルがとっくに使い果たされた以上、これは非建設的な措置だと思われる。そして、現在制裁と呼ばれているものは実際には、禁輸と封鎖という他のより厳しい言葉で定義されている。」

アスモロフ氏はまた、こうした禁輸が日本にもたらした結果を指摘した。

1941年、米国が日本に対して石油禁輸を発動したことは、当時の日本が非常に不愉快な選択を迫られた決定的な要因となった。軍国主義の放棄か、米国との強いられた戦争か。そのため私個人にはすぐに、北朝鮮に対する現在の禁輸は、同様のシナリオに沿う発展へと情勢を誘発する試みではないか、と非常に具体的な問題が浮かぶ。つまり、北朝鮮に何らかの不適切な措置を取らせるか、世界で『Casus Belli』と受け取られる冒険主義的な措置を取らせるのだ。よく知られているとおり、国際外交の言葉でこのラテン語は、『開戦事由』を意味する。」

(以下略)
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配信元)

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