クルド独立を問う住民投票…クルド人国家「クルディスタン」を創設し戦乱の火種に

竹下雅敏氏からの情報です。
 クルド独立を問う住民投票が行われるというニュースです。日本国内のニュースを見ても、真相は何もわかりません。mkoさんの一連のツイートは、本質を突いています。今や世界情勢の真相は、インターネットでなければ手に入らないと言えるほど、欧米のジャーナリズムは腐っていると言えるでしょう。
 “続きはこちらから”以降の櫻井ジャーナルに掲載されている地図をご覧になると、イスラエル、サウジアラビア、アメリカが作ろうとしているクルド人国家「クルディスタン」が、トルコ、シリア、イラク、イランにまたがる国家であるのがわかります。
 イスラエル、サウジアラビア、アメリカは新たにクルディスタンという傀儡国家を作って、そこを戦乱の火種にするつもりなのです。これはツイートにある通り、大イスラエル計画の1部です。
 ただ、周りの全ての国が、この住民投票とその結果を認めないだけでなく、後ろ盾としてのロシアが居る以上、クルド人国家の建国は無理だと思います。
 トランプ政権で、クルド人国家建国を支持しているのは、マティス米国防長官ぐらいしか見当たりません。
 皆さんは驚かれると思いますが、クルド人国家を支持しない人たちとして、次のような人物がいます。プーチン大統領、ネタニヤフ首相、ヘンリー・キッシンジャー氏、ティラーソン米国務長官、イヴァンカ・トランプ氏、ジャレッド・クシュナー氏。
 例えば、ジョセフ・ダンフォード将軍、ジョン・ケリー将軍などは、この件に関して明確な意見を持っていません。フルフォード氏のレポートによれば、米軍はロシア軍と共調してダーイッシュ(ISIS)を掃討しているとの事ですが、実は米軍は、ダーイッシュの兵士を救出し、今後クルド独立のために戦う兵士として、クルド人側に合流させているのです。
 そのため、シリアのラッカなどでは、クルド建国の邪魔になる現地の住民を、米軍は平然と虐殺しています。
 米軍の良識派と言えどもこの程度の人間なので、いずれ根こそぎに滅ぼされるかも知れないと思っています。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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イラクから独立の是非問う クルド住民投票実施へ(17/09/25)
配信元)

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配信元)






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露国防省は米特殊部隊とダーイッシュとの関係を示す衛星写真を公表したが、米はクルドに切り替え
引用元)
 
ロシア国防省がアメリカ軍の特殊部隊とダーイッシュ(IS、ISIS、ISILとも表記)との関係を示す衛星写真を公表した。同省によると写真は9月8日から12日にかけてデリゾールの北にあるダーイッシュの陣地を撮影したもので、そこにはアメリカ軍の特殊部隊が使う装甲車や装備が写っていると説明されている。アメリカ軍とダーイッシュとの関係は知られている話。それ自体は驚きでないが、ロシア軍が今の時点で公表したことは興味深い。



本ブログでも指摘しているようにダーイッシュの敗北は決定的だが、この戦闘集団はあくまでもアメリカ、イスラエル、サウジアラビアを中心とする勢力が編成した傭兵にすぎない。そこで、この3国同盟は新たなプロジェクトをスタートさせた。クルドを使った新たな侵略戦争だ。
(以下略)

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傭兵を使ったシリア侵略に失敗した米国、イスラエル、サウジはクルドで新たな戦争を目論む
引用元)
(前略)
イラクのクルド勢力は冷戦時代からイスラエルの影響下にあり、住民投票の後にイスラエルは20万人ほどを移住させ、サウジアラビアは軍事基地を建設する意向をそれぞれ示している。



イスラエルの手先として動いてきたのはイラクのクルドだが、ここにきてシリアのクルドもアメリカの影響下に入り、シリア政府軍との本格的な戦争の準備中。(中略)… 反発したトルコがアメリカと対立、NATO分裂の様相を呈している。(中略)… アメリカ軍とロシア軍が直接交戦する可能性が高まったわけで、両軍の幹部が中東で差しの話し合いをしたと伝えられている。(中略)… イスラエルは戦乱を激化させようと必死のようだ。(中略)… ネオコンやイスラエルは「追い詰められたネズミ」のような状態だ。
アメリカと朝鮮との茶番劇よりシリア情勢に注目する必要がある。
(以下略)

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イラクのクルド人居住区分離独立を巡る住民投票へのイランの反対理由
転載元)
イラクのクルド人居住区の分離独立の是非を問う住民投票の問題は、依然としてイラク人の間で議論されており、イラクの近隣諸国は、この投票の実施に反対しています。

(中略)

シオニスト政権の政治家が、クルド自治政府のバルザニ議長の立場を支持していることは、住民投票の危険な側面を物語っており、バルザニ議長の意志とは根本的に異なっています。シオニストは、バルザニ議長が訴える住民投票を支持していますが、イラクのクルド人の権利を守ろうとはしていません。それどころか、イラクと、その周辺国や地域の地理的な状況の破壊を狙っています。

(中略)

そのため、イランはその実施に強く反対しています。(中略)… イラク駐在のマスジェディ・イラン大使は次のように強調しています。

 (中略)

イラクのクルド人自治区は現在、安定した状況にあり、住民投票は、この地域に、イラク政府や地域諸国との政治、安全保障、経済面での危機をもたらすことを意味する」

イラク、クルド人居住区


バルザニ議長の考える住民投票は、法的な側面すら持たず(中略)… イラクや地域の統一、領土保全、安全保障に破壊的な影響を及ぼします。

(中略)

西アジアは危機的な状況にあります。テロ組織ISISの危機により、別の形によって地域の情勢不安を継続させるような機会を作ることは、地域の独立諸国が望んでいることではありません。このような状況の中で、地域の安定と安全を、自分たちの安定と安全と考えるイランのような国は、シオニストの望みである、このような機会が生まれることを決して許してはならないのです。

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