都議選で都民はどういう選択をすれば良いのか…都政を非常によく理解している上杉隆氏の見解

竹下雅敏氏からの情報です。
 先日、小池百合子都知事は、築地移転問題について、「築地も豊洲も両方を生かす方針」という、今一つはっきりしない記者会見を行いました。記事によると、小池都知事の本来の意図は“築地再整備の方向”ということで、豊洲への移転は仮のもので、5年後に市場を築地に戻すというものだとのことです。しかし、これに激しく抵抗しているのが、公明党・創価学会とのこと。赤旗によると「公明新聞に広告190回 豊洲受注ゼネコン14社 8700万円(推定)“事実上献金”」ということで、公明新聞への広告として、公明党はゼネコンから事実上の献金を受け取っており、公明党の立場としては、豊洲移転を実行してもらわなければ困るということのようです。
 記事では、公明党が小池都知事の「都民ファースト」に近づいた理由として、“小池都知事を…取り込み、自分たちが押さえている利権を温存する”ためだとしています。
 この記事は、都議選で都民がどういう選択をすれば良いのかについて、方向性を与えてくれます。よく言われるのは、都民ファーストも実のところ、自民党の別働隊だという件です。これは小池都知事を支えている人たちを考慮すると確かにそのように考えられるのですが、記事では、“どうやらそれは違うらしい”とのこと。実は、私も“違う”という見解に賛成します。
 安倍自民党は改憲を考慮して、自民別働隊としての都民ファーストを、密かに維新を通して支えるという戦略だったと思いますが、小池百合子氏は実際には小沢一郎氏の仲間だと感じられます。この記事も、小沢一郎氏を高く評価していると思われる上杉隆氏のニューズ・オプエドのスクープを元にしたものです。
 都政を非常によく理解している上杉隆氏とその関係者の見解として、この記事は貴重なものだと思います。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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小池都知事の苦渋の選択!築地移転の方針発表記者会見の全内幕を上杉隆氏が解説
築地再整備完成予想。東京都ホームページより


去る6月20日、東京都の小池百合子都知事は、都議会議員選挙の争点ともなる築地市場の移転問題について、方針発表の記者会見を行った。

(中略) 

小池氏が会見で言ったのはこのフリップのとおり。


小池都知事の本当の方針は「豊洲は仮移設、築地を再整備し、5年後に市場を戻す」というもの。
(中略) 

しかしそれに正面から反対した「抵抗勢力」は、なんと小池都知事率いる「都民ファーストの会」と選挙協力することになっている公明党だったのだ。

つまり公明党は(中略)…人気のある小池都知事を早めに仲間に取り込み、自分たちが押さえている利権を温存するために小池都知事をコントロールしようとしたということだろう。

(中略) 

恐らく、公明党・創価学会、もちろん自民党も、そして「豊洲移転」を既成事実として昨年秋まで進めてきた都庁の役人たちは、なし崩し的に「5年後の築地復帰」を無きものとし、豊洲市場を恒常化しようと画策してくるだろう。

(中略) 

では、「5年後に市場を築地に戻す」という小池都知事の方針を支持するなら、都民は目前に迫った都議会議員選挙でどういう選択をすればいいのか?都民ファーストの会を応援するのはもちろんだが、それ以上に「公明党に投票しないこと」が重要といえるだろう。

(中略) 

よく小池都知事も都民ファーストの会も結局は「第2自民党」のようなもので、どっちが勝っても同じようなものなんじゃないか?…という見方をする人がいるが、どうやらそれは違うらしい。小池都知事ははっきりと自民党とは手を切り、自分なりの都政改革を進めようとしている。しかしそれを阻む最大の壁は、自民党でなく公明党・創価学会なのだ。そこを見誤ってはならない。

(以下略) 

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