精神的に幼いトランプ政権と意識が世界最高水準に高いイランの指導者 〜竹下氏がトランプ政権をどう見ているか〜

竹下雅敏氏からの情報です。
これね〜、トランプ大統領の周りにいるこの人たちの発言は困ったものです。オバマ政権と違い、おそらく発言内容は正直なもので、それだけにかなり危ういと思うのです。冒頭のマティス米国防長官の、“イランは世界最大のテロ支援国家だ”との指摘は、かなり疑問があります。世界最大のテロ支援国家はアメリカのはずです。マイケル・フリン氏のイランの最近のミサイル実験に関する発言もおかしなもので、イランに対する嫌がらせだとしか思えません。
 “続きはこちらから”以降では、イラン側の反論が見られますが、全くこの通りで、イラクは対テロ戦争におけるイランの努力にとても感謝しています。トランプ大統領は、イラクが急激にイランに接近していることが気に入らないようです。しかしこれは、今までのアメリカの中東政策があまりにも酷かったためで、いわば自業自得です。イランが中東の安定にとってとても重要な働きをしている事は、“誰の目にも明らか”です。イランのガーセミー報道官は、“アメリカはイラン国民の感謝を示すのではなく、根拠のない主張を繰り返し、愚かな政策をとることで、事実上テログループを支援している”と語っていますが、これは全くこの通りだと思います。
 イランは様々な宗教の信者が共存して平和に暮らしており、しかも大量の難民も受け入れています。欧米の執拗な嫌がらせを受けていながら、未だに高度な治安と平和を維持しています。ある意味で驚異的な国です。おそらく国を率いる指導者達の意識が、世界のどの国よりも高い水準にあるからだと思われます。
 トランプ政権の中にいる人たちは、宗教的偏見からか何かわからないのですが、イランに対して敵対心を持っているようです。中国にも思っているのかも知れません。どうもこの人たちは非常に好戦的な性格のようで、ポール・クレイグ・ロバーツ氏が懸念を示しているのももっともだと思います。
 1週間くらい前だったか、変な夢を見ました。私の前に軍服を着た4,5人の男性のグループが居るのです。明らかなにトランプ政権の中に居る人たちだと思いました。ところが、顔は大人なのに身長は小学校低学年くらいで、ものすごく幼く見えました。夢を見ながら、彼らのあまりの精神的な幼さに呆れ返ってしまいました。そこで目が覚めたのですが、この夢は、私がトランプ政権をどう見ているかをまさに象徴するものです。
 彼らのカバールに対する対決姿勢は高く評価しますが、どうにも視野が狭い。しかも、つい最近まで彼ら自身がそのカバールの一味だったという話なのです。
 私はコーリー・グッド氏を高く評価していますが、彼がゴンザレス中佐を介して情報を交換しているSSP同盟は、情報の全面開示のために現在カバールと戦っています。しかし彼ら自身が、つい最近までカバールの一味であったということや、彼らとコーリー・グッド氏との関係は必ずしも良好なものではないということです。むしろ、SSP同盟はコーリー・グッド氏によると、交渉に関して、コーリー・グッド氏を排除しようとしていたということです。
 このことは何を意味するかですが、カバールに対峙し、それと戦っている側の人々は、カバールに比べると相対的に正義なのであって、必ずしも心の綺麗な人達だというわけではないのです。コーリー・グッド氏のような善良な人というのは数えるほどしかいません。私がトランプ政権をどう見ているかは、この例えでよくわかると思います。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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中東で米軍増強必要なし=イランは「最大のテロ支援国家」-国防長官
引用元)
 来日したマティス米国防長官は4日、稲田朋美防衛相との共同記者会見で、イランは「世界最大のテロ支援国家だ」と指摘し、イランに対する懸念は無視すべきでないと強調した。

(中略) 

 マティス氏は「イランは、レバノンやシリアから、バーレーン、イエメンに至るまで、違法で不正な行為を行っている」と指摘。

(中略) 

 イランが1月下旬に行った中距離弾道ミサイル実験への対抗措置として、米財務省は3日、イランに対して追加制裁を発表した。

(以下略) 

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アメリカ政府高官、反イランの主張を繰り返す
転載元)
(前略) 

アメリカのマイケル・フリン国家安全保障問題担当大統領補佐官は、(中略)…「イランの最近のミサイル実験は、安保理決議2231への違反だ」と語りました。

ホワイトハウスのスパイサー報道官も、「イランと6カ国の核合意とその結果へのトランプ大統領の反対はゆるぎないものだ」と述べました。

アメリカ政府高官のこうした主張に反し、EU上級代表の報道官は、「イランは核合意に対する取り決めを遵守しており、イランのミサイル実験は核合意への違反ではない」と強調しました。

イランはこれまで繰り返し、「イランの弾道ミサイルは核弾頭を搭載するようには設計されておらず、イランはNPT核兵器不拡散条約を遵守している」と表明してきました。


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トランプ大統領 オバマ大統領のようにイランに対して「好意的」にはならない
転載元)
トランプ米大統領は、イランに対する態度について、前任者のオバマ氏のような「好意あるもの」にはならないと述べた。

トランプ氏はツイッターに「イランは火遊びしており、彼らはオバマ大統領がどれほど彼らに『好意的』だったかをありがたく思っていない。だが私は違う!」と書き込んだ。

トランプ政権は、新たな対イラン制裁を準備しており、(中略)…制裁は最近イランが実施した弾道ミサイル発射実験を受けて発動される。なお今回の制裁は、核プログラムの平和的目的に関するイランとの合意とは無関係とみられている。



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イラン外務省、「アメリカのイラン非難には根拠がない」
転載元)
イラン外務省のガーセミー報道官が、「イランのミサイル実験が国連安保理の決議に違反しているとするアメリカ国家安全保障担当大統領補佐官の主張は、根拠がなく、繰り返しの、挑発的なものだ」としました。

ガーセミー報道官は2日木曜夕方、イランに関するアメリカのフリン大統領補佐官の主張に対して、「イランのミサイルはどれ一つとして核弾頭を搭載するようには設計されていない。それゆえミサイル実験の実施は安保理決議に全く違反していない」と強調しました。

さらに、「アメリカの高官の表明一方で、アメリカが支援しているテログループに対抗する上でのイランの努力は地域において誰の目にも明らかであり、アメリカはイラン国民の感謝を示すのではなく、根拠のない主張を繰り返し、愚かな政策をとることで、事実上テログループを支援している」と語りました。

また、「アメリカ政府によるイスラム圏の市民の入国禁止令は、アメリカの政府関係者が国際法や国際的な儀礼を無視していることを示す」としました。

ガーセミー報道官は、「アメリカ政府は、地域諸国の間に亀裂を作り出すのではなく、同盟国が行っているイエメンの戦争犯罪から距離をとるべきだ」と述べました。

また、「イランはアメリカの地域的、国際的な取り決めに反する行動に警告を発し、脅迫は国際法に反するだけでなく、アメリカの歴代の政府に対するイラン国民の抵抗に対してそれが効果がないことが示されていると強調する」と述べました。


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世界にとってのイスラエルの核の危険性(音声)
転載元)
(前略) 

ダルヤーイー代表は、「世界はイスラエルに圧力をかけることで核兵器のない中東の創設において行動し、この重要性の実現を促す義務がある。なぜならこの政権の核計画は国際社会に真剣な懸念を引き起こしているからだ」と語りました。

(中略) 

アメリカは核計画の実行、小型核爆弾の製造、核兵器の新型化を主張しています。

中東で唯一核兵器を保有するイスラエルも常に、NPT核兵器不拡散条約など大量破壊兵器の廃絶に関する合意への署名を控えています。シオニスト政権はおよそ300発の核弾頭を保有していると言われています。

シオニスト政権は、占領行為により、中東での危機の主な要因となり、地域の平和確立を妨げているだけでなく、核兵器製造というその好戦的な傾向により、事実上、中東や世界の治安を危険にさらしています。

(中略) 

最高指導者の教令に従えば、世界の核の悪夢を終わらせ、人類の安全を保障する唯一の道は、これらの兵器を完全に廃絶することです。世界に一つでも核兵器が存在する限り、長崎や広島の出来事は繰り返される可能性があるのです。

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